【観的手】〔かんてきしゅ〕
spotter《軍事》〔狙撃手(sniper)とペアで活動し、敵の位置や、着弾点などを狙撃手に伝える役割を担う。〕
数学はいつもこういわれんねん。
「数学なんか勉強して何になんねん!」
「社会に出たらこんなもん使わへんやろ!」
ってな。
もしかしたらジブンも思ってるかもしれん。
まあそれはそれでエエんやけど、そのまま勉強してもおもろないやろから、
ちょっとヒントを差し上げるで。
例えば、
三角比が一般曹候補生の試験範囲に含まれてるけど、なんでやろって思うよな。
(だいたい自衛官とか関係なく、sin、cos、tanを使うこと自体がイメージできへんかもしれんけど)
しかも最近、一般曹の数学のNo.12って
「ビルから見下ろすと」とか
「仰角が~度であった」とか
そんな感じの、やや手の込んだ問題になってるよな。
昔はもうちょっとそっけない感じやったけど。
まさにこれが自衛官が三角比を勉強する理由やな。
つまり、射撃・砲撃をするときに、この感覚を持っていてほしいってことちゃうかな。
射撃角度、距離がどう言う風に関連しているのか、っていうイメージ。
「あなたがビルから見下ろして射撃するとき、どう撃つ?」
もっと言うと、物理まで勉強すると良さそうやけどな。
風向きとか、数学の世界では考慮してない重力とか、もっと行くと湿度とかまで考えるみたいやしね。
で、その物理の基本になるのがベクトルで、
その基本になるのが三角比やねんな。
きっと彼らや、彼らの観的手も、そういう勉強したか、感覚的に学習したんやろうな。