自衛官候補生の過去問R3-4 No.22の解説
この問題は、イスラム教に関しての問題。
この解説記事を通しての目標は
「スンナ派」「シーア派」がわかること!
読みきればR3-4 No.22は完璧に解けるようになるで!
イスラム教の開祖
イスラム教は、ムハンマドが開祖。
イスラム教の経典
ムハンマドが瞑想中に神から受け取った言葉をまとめた本が(2)コーラン。
ここには色々なルール↓が書いてある。
経典のルールはほぼ法律
他の宗教は、ルールを破っても別に罰せられたりせーへんけど、
イスラム教では、コーランに書いてあるルールは破ると罰せられる。
この、コーランに書いてあるもはや法律レベルのルールを(1)シャリーアという。
信者と共同体リーダー
そんな、ムハンマドの書いたコーランや、そこから生まれるシャリーアを守っている、
イスラム教の信者を(4)ムスリムという。
イスラム教は共同体「ウンマ」を作って生きてる。
そのなかのリーダーを「カリフ」と呼ぶ。後継者って意味。
スンナ派とシーア派て何?
そのカリフを共同体のみんなで相談して決めてた時代を「正統カリフ時代」という。
正統カリフ時代は4代目のアリーまで続いた。
アリーは、ムハンマドの娘と結婚してた。
子供(=開祖ムハンマドの孫)もいた。
でも、ある時アリーは暗殺されてしまってん。
するとムハンマドの親戚ではない、ウマイヤ家のムアーウィヤって人が次のカリフになった。
ちょい武力的に。
しかも、カリフを世襲制にして、ウマイヤ家のみがカリフになるようにした。
これがウマイヤ朝。
その時に
「いやいや!カリフはムハンマドの血縁者しか認めねぇ!
つまりアリーさん家の子供とか、孫とか、…しか認めねぇ!」
という少数派グループの(3)シーア派と、
「いや、実際ウマイヤ家のカリフさんたちも十分立派なカリフやってはるよ!
血縁というより、信仰・慣行(=スンナ)が大事かもよ!」
という多数派グループの(5)スンナ派に分かれた。
現在の信者比は、「血縁大事!」のシーア派は1割で、「慣行(=スンナ)大事」のスンナ派は9割。