まいど!諭吉です。
こちら
で、一般曹候補生の過去問(令和元年)が公開されてました。すごい!!
ということで、解いてみました。
答えが知りたい人、解説が欲しい人のために。
どうやって解いているのか?がわかるよう、頭の中を垂れ流しつつ、関連情報も追加します。
なので、
家族にちょっとだけスマホ借りて、そっちで問題pdfを見ながら、
あなたのスマホで、このページを読むというスタイルがおすゝめです。笑
今回は国語。
No.06の敬語問題はみんな苦手やし、自衛官なら入ってからもMUST知識なんで、特に丁寧に解説した。
No.01 / 現代文
しょっぱなからアレなんすけど、これは無理ゲーやわ。笑
本文読んでないけど、多分、1か3。笑
つぎ。
No.02 / 古典
大蔵卿ばかり耳とき人はなし。
「耳とき」って意味わからへんわ。
とりあえず大蔵卿は人なんやろな。
つまり、「大蔵卿ほど ?? な人は居ない」やろな。次。
まことに蚊のまつげの落つるをも聞きつけたまひつべうことこそありしか。
蚊にまつげはないやろwwwwww
まぁ「蚊のまつげが落ちた音さえも聞こえてらっしゃるようだ」って
耳の良さを表す比喩やろうな。次。
職の御曹司の…
やべ。こっから先、全然、品詞分解できへん。わからん。
古典の知識全部忘れてるわ…。
とりあえず選択肢読んでみるか。
(2) 大蔵卿ほど耳のいい人はいない。こちらのひそひそ話をかなり離れた所からでも聞きつけてしまうほどである。
あ、これやわ。笑
ということで、冒頭一行読めればいい問題。
一般曹候補生の古典は、
センター古典みたいにがっつり品詞分解させて意味を取らせる問題ってあまりない。
文章が読みやすかったり、一部読めるところがあるから、そこさえきちんと読んでおけば、取れます。
もし、そうじゃない問題が出たら、そのときは周りの受験生もわかってないので、正解できなくても構いません。
そりゃ〜ね。
しっかり勉強してる人は取れるかもしれません。
けど、ご覧の通り、古典は15問中たった1問です。
そのために勉強時間割くのはもったいない。
だから、本格的な対策は後回しでオッケー。
もっとコスパええ対策に時間かけましょ。
ちなみに、現代語訳が気になる場合はこちらをチェックしてください。
そんな話やったんや…。笑
答: (2)
No.03 / 熟語の意味
意味が反対の熟語の組み合わせは?
(1)集合 – 解散 (2)勤勉 – 怠惰 (3)削減 – 増進 (4)軽薄 – 慎重 (5)歓喜 – 悲観
(1)→集合の対義語は、解散・離散とかかな。少なくとも解放ではない。✕やな。
(2)→勤勉vs怠惰はいい感じやな。保留。
(3)→削減の対義語はなんやろ?とりあえず、増進の対義語は減退でしょ。削減とは意味が違うから✕。
(4)→軽薄の対義語は重厚で、慎重ちゃうでしょ。✕。
(5)→歓喜の対義語がぱっと出てこーへんけど、悲観の対義語は楽観。✕。
よって(2)やな。…と、解いてる最中の諭吉は考えました。
使ってるテクニック的なものは
- 漢字を単純に反転させてみて、そんな熟語があるかチェック。
- 直接、対義語がわからなければ、「バディー」の対義語から攻める。(3)(5)でやったように。
ってとこかな。
こちらのサイトによる辞書ベースだとこうなる。
勉強しときましょ。
集合 = 1か所に集まること。対義語は「解散」「離散」など。
解放 = 制限をなくして自由にさせること。対義語は「束縛」「確保」など。
勤勉 = 仕事や勉強に一生懸命励む様子。対義語は「怠惰」「怠慢」など。
怠惰 = すべきことをしないで、むだに時間を過ごしている様子。対義語は「勤勉」「勤労」など。
削減 = 従来必要とされた水準より意図的に減らすこと。対義語は「追加」など。
増進 = 増加して、より好ましい状態になること。対義語は「減退」など。
軽薄 = 軽々しく誠実さがない様子 。対義語は、「重厚」「真摯」など。
慎重 = 軽はずみな行動を取らない様子。対義語は、「軽率」「強引」など。
歓喜 = 非常に喜ぶこと。対義語は「悲痛」「悲嘆」など。
悲観 = 物事が思うようにならないので、希望を失って力を落とすこと。対義語は「楽観」。
※メール講座『学問をすゝめる前に』で言ってる「●●を読む」ってのは、こういうことやで!!!
答: (2)
No.04 / 熟語の意味
「物事のうつりかわり」という意味の熟語は?
(1)概観 (2)応酬 (3)沿革 (4)過程 (5)契機
(3)沿革か、(4)過程やなぁ。
でも、「過程」は「うつりかわり」というよりも単に、「途中経過」って感じやし(3)かな。
こちらの辞書ベースではこうなる。
概観 = 全体のあらまし。
応酬 = やり返すこと。/ 議論のやりとり。
沿革 = 物事の移り変わり。変遷。
過程 = 進行・変化の途中の段階。プロセス。経過。
契機 = きっかけ。
答: (3)
No.05 / 文法問題
次の文の下線部と同じ意味の用法として正しいのは?
「山より海が好きです。」
- 彼はいつも、仕事より家庭を優先している。
- 試験がここまで迫っては、勉強するよりないだろう。
- もはやあきらめるよりほかにないと覚悟した。
- 歩いて行くより方法がないようだ。
- これで済んでよかったと思うよりないだろう。
「同じ意味の用法」系問題は、
言い換えても意味が通じるものはどれ?と考えるのがコツ。
この「より」は意味を変えずに言い換えたら…
「よりも」やな。
(1)彼はいつも、仕事よりも家庭を優先している。→問題なし。◯。
(2)試験がここまで迫っては、勉強するよりもないだろう。→なんやそれ。✕。
(3)もはやあきらめるよりもほかにないと覚悟した。→う〜ん。△。
(4)歩いて行くよりも方法がないようだ。→う〜ん。△。
(5)これで済んでよかったと思うよりもないだろう。う〜ん。△。
この時点で一番しっくり来るのは(1)。
(3)〜(5)も言わなくもないかも…?と思ったけど、
本質に戻って、意味を考える。
例文の「より」は比較してるから、比較してる(1)で問題ないな。
と判断する。
コトバンクではこんな説明が。
-
比較の標準・基準を表す。
-
(打消しの語と呼応して)それに限定するという意を表す。
前者は「よりも」、後者は「しか」に言い換えられるってことやな。
(3)〜(5)で赤字になってるのが打ち消しの語ね。
だから、(3)〜(5)は「しか」に言い換えられるシリーズやってこと。
例文も(1)も「しか」への言い換え不可能。
ということで、やっぱり
答: (1)
No.06 / 敬語問題
上下関係をはっきりさせる、(未来の)自衛官としては、落としたくない問題ですね。
なんで丁寧に解説します。
下線部が尊敬語になっているのはどれ?
- 近いうちにお見せいたします。
- 先生のお話を拝聴して、感動いたしました。
- 先生の考えどおりで、よろしいかと存じます。
- 先生ご自身で、お持ちいたしますか。
- 先生は、明日いらっしゃいますか。
(5)。
これは即答でした。
解説しましょう。
敬語はみんな苦手ですね。自信ない人も多いでしょう。
敬語ってのは、
- 尊敬語
- 謙譲語
- 丁寧語
をまとめた言葉。
丁寧語はカンタン。
「めし」じゃなくて「ご飯」
「カネ」じゃなくて「お金」
「おはよう」じゃなくて「おはようございます」
「〜やで」じゃなくて「〜です」
大丈夫やろ?
みんなが苦手なのは、「尊敬語」と「謙譲語」。
日本の文化として、目上の人と会話する時は、
相手が上、自分が下。
という関係を、大げさにアピールする。
その上下関係アピールには、2種類ある。
- 相手を高くする
- 自分を低くする
そして
- 相手を高くする言葉遣いを、尊敬語
- 自分を低くする言葉遣いを、謙譲語
と言う。
相手を高くするというのは、どういうこと?
それは、相手の動作を尊敬すること。それが尊敬語。
「相手の動作」がポイント。
自分を低くするというのは、どういうこと?
それは自分の動作を謙遜すること。それが謙譲語。
「自分の動作」がポイント。
尊敬語/謙譲語を見破る方法は、
「その動作、誰がしてるん?」
を考えること。
問題文を見てください。
(1)お見せ(見せてあげる) するのは誰ですか?
相手ですか?自分(発言者)ですか?自分ですね。だから謙譲語。
(2)拝聴(話を聞く) するのは誰ですか?
自分ですね。だから謙譲語。
(3)存じ(思う) ているのは誰ですか?
自分ですね。だから謙譲語。
(4)は一旦飛ばして、
(5)いらっしゃる(居る・来る) のは誰ですか?
相手ですよね?だから尊敬語。
さっき飛ばした(4)。
これむちゃくちゃ。笑
「致します」ってのは「する」を低める言葉。謙譲語。
私がします!→私が致します! みたいにね。
今回、お持ちするのはだれですか?
先生(目上の相手)ですよね。
なら、相手の動作を高めなアカン。尊敬語を使わないとアカン。
のに、相手の動作に謙譲語「致します」を使ってるから、むちゃくちゃ。
敬語わかってる人は、
「え、なんか読み飛ばした?」
って2度見するほど、ねじれた文章。笑
ちなみに…
これがもし、
先生ご自身で、お持ちになりますか。
先生ご自身で、持たれますか。
なら、尊敬語になってて正解やった。
先生ご自身で、お持ちになられますか
は二重敬語でNG。日常程度なら使っても良いと思うけど。
ということで、
答: (5)
No.07 / 文法問題
次の文の下線部と同じ品詞のものはどれ?
窓を閉めていると、外の物音はほとんど聞こえないようだ。
- 今日はあまり楽しくない。
- 雨の少ない季節がやってくる。
- この道具には、まだ名前がない。
- 知らない人についていかないように。
- 危ない橋を渡るのはやめよう。
品詞かぁ〜イヤやな。これも言い換えでやってみるか。
例文の「ない」は「ぬ」に言い換えられるな。
(1)今日はあまり楽しくぬ。→www ✕。
(2)雨の少ぬ季節がやってくる。→www ✕。
(3)この道具には、まだ名前がぬ。 →www ✕。
(4)知らぬ人についていかないように。→ おぉ〜! ◯。
(5)危ぬ橋を渡るのはやめよう。→なんか方言でありそう。でも✕。
品詞は諭吉も苦手です。
だって、
「形容動詞」とか「形容詞」とか「補助形容詞」とか…
国文法学者さんのネーミングセンス!笑
ググると素晴らしい解説がありました。
やはり、言い換えですね。
答: (4)
No.08 / 熟語の書き
下線部に当たる漢字として、正しいものはどれか。
- 感覚キカンの疾病にかかる。:機官
- 漠然としたカンショウにひたる。:感賞
- 彼にはコウトウで指示を与えました。:口頭
- 自体をシュウシュウする。:収集
- 彼の身元についてショウカイを行う。:照介
(3)やな。
これも即答でした。
解説します。
(1)感覚キカン→感覚器官です。
身体のキカンはほとんど器官。
消化器官、感覚器官、神経器官etc…。(例外は気管支炎の「気管」です。)
「機官」という言葉は存在しない。
(2)「ひたる」のは感傷。
カンショウって実は狙われるものがあるんで、まとめます。
観賞 = 自然物を眺めること。
鑑賞 = 芸術品を味わうこと。
『踊る大捜●線』なんかで「鑑識にまわして!!」とか言ってますよね。多分、●矢みきさんとかが。
ぼーっとうわっつらを眺めるイメージです。
No.09 / 熟語の書き
下線部に用いられている漢字と同じ漢字を用いるのはどれ?
税金をしっかりとチョウ収する。
- 彼は特チョウのある顔立ちをしている。
- 彼はチョウ戒処分を受けた。
- 非常に慎チョウに物事を進める。
- 自分の意見を強チョウした。
- 彼と話がチョウ複した。
(1)か(2)やな。どっちやったかなぁ。
(2)は「こらしめる」の意味やから、税金には使わへんかな。
まず例文。税金は徴収します。
で選択肢。
(1)顔立ちは「特徴的」というので◯。似た言葉で特長があります。
特徴は、他と違う点のこと。
特長は、他と違う良い点のこと。
つまり、「良い特徴」=「特長」ってことやな。
(2)「懲戒処分」なので✕
(3)「慎重」→✕。さっき対義語のところで出ましたね。
(4)「強調」なので✕。
(5)「重複」なので✕。本来は「ちょうふく」やけど「じゅうふく」という誤用があまりにも多くて、それでもええか!ってなってきてます。
答: (1)
No.10 / 熟語の書き
文中の漢字が全て正しいものはどれか。
- 教育に関する構演を聞く。
- 大勢の人が一堂に会して、講習会が開かれた。
- 不公平な世の中に噴慨する。
- 美術館で名画を監賞するのが私の趣味だ。
- 彼に返答を度々催速した。
(2)や。
これも即答です。
(1)偉い人のスピーチは講演です。
スピーチは言葉を使うからごんべんの講。
(2)ホールのような場所を日本語では「講堂」って言いますね。
市ヶ谷の「旧陸軍省大講堂」とか。
みんなでご飯を食べるホールのことは「食堂」って言います。
一つの堂で集まって会うから、「一堂に会する」です。
※講習会も、言葉を使うから講ね。
(3)「激おこ」は憤慨です。
感情に関するものなので、りっしんべん忄です。
噴は、くちへん口 がついてるんで、吹き出すって意味です。
もちろん人間の口に限らず、噴火というふうにものにも使ったりもします。
(4)はいでた!!!
まさか一つの試験で二回でるとはね。
鑑賞が正解です。
ここで使われてる「監督」とかの監は、上の立場のものが見張るというような意味です。
(5)正しくは催促です。
答:(2)
No.11 / 熟語の読み
文中の下線部の熟語の読み方として、正しいものはどれか。
- 彼は今困った境遇にあるようだ。:けいぐう
- 記録を更新する。:さっしん
- 謄写版で印刷した。:ふっしゃ
- 非常に稀有な出来事だった。:きう
- 彼が口にしたのは含蓄のある言葉だ。:がんちく
(3)がむずいけどこれ、戸籍謄本の謄(とう)やろ。「とうしゃ」ちゃう?
どっちにしろ(5)が正しいし、(5)やな。
これで解説終わったようなもんですね。笑
(1)境遇は「きょうぐう」と読みます。状況のこと。
(2)更新は「こうしん」です。アップデートとかリニューアルのこと。
(3)謄写は「とうしゃ」です。
この熟語はここで初めて見たんで調べました。
だそうです。
ただ解くときは、
戸籍謄本(こせきとうほん)を、見たことあったから、そこから類推。
戸籍謄本ってのは、戸籍のコピーのこと。
謄という漢字自体が「写し」「コピー」という意味があるんですねぇ。
(4)稀有は「けう」です。珍しいこと。
(5)含蓄は「がんちく」です。深イイってこと。
答: (5)
No.12 / 熟語の読み
問題省略
(ア)がよくわからん!合ってるっぽい…
でも(イ)と(オ)は自身を持って合ってるといえる!
だから(4)が答えや!
あとで調べたのですが、
お鍋とかの「アクが浮いてる」のアクのことです。
些細は「ささい」で正解。小さなことという意味。
機嫌は「きげん」。ごきげんナナメの機嫌。
経由は「けいゆ」。「このバスは、八王子・新宿経由、渋谷行きです」とかの経由。
示唆は「しさ」。暗に伝える、間接的に伝える、って意味。
答: (4)
No.13 / 文学史
早押しクイズ形式で。
大阪府生まれ。同人誌「青空」を創刊。
知らねー…
病気療養しながら作品を発表した。
大体みんなそんな感じやろ?w
代表的な作品に『檸檬』『
ピンポーン!
はいきた!「カジキマグロ」みたいな名前の人ね!
選択肢みたらわかる。
あーこれこれ!
梶井基次郎(かじいもとじろう)!
答: (3)
No.14 / ことわざ
問題文略
(2)やな。
これも即答です。
(1)弘法にも筆の誤り
字が綺麗で有名な弘法大師(空海のこと)でさえも、書道で字を書いてるときに「あっ!ミスった!」ってこと、あるよね。っていう意味です。
プロでもミスはするよ、っていう。
「河童の川流れ」「猿も木から落ちる」が同じようなことわざ。
めっちゃ似てることわざに「弘法筆を選ばず」というのがある。
「弘法大師みたいなプロはな、どんな筆使おうがキレイな字を書きはるんや!」
って意味。
(2)書いてある通り。
(3)棚からぼたもち
略して「棚ぼた」とか言うよね。
棚の下で口開けて寝てたら、何かの拍子に棚の中にあったぼた餅がヒューンって落ちてきて、口の中にホールインワンした、ラッキー!
っていうのが由来らしい。
こんな風に、
を「棚からぼたもち」と言います。
似てるのは「漁夫の利」かな。
(4)庇を貸して母屋を取られる
初めて見た。
「ひさし を貸して おもや を取られる」と読みます。
ひさしってのは家の一部で、雨・日光を防いでくれるやつやね。
雨宿りする時に、下に入るやつ。
傘持ってないときに家まで帰るときの、セーブポイントみたいなやつ。笑
こんな由来があるようです。
ある商人が店を経営していました。
そこへ別の商人が来て
「軒先のほんの狭い空間で良いから貸してくれないか?」
と言ってきました。
店の主人は、
「軒先程度の空間であれば貸しても問題ないか」
と思い了承しました。
しかし、軒先で開いた商売はどんどん繁盛してしまいます。
その勢いに押されて肝心の店の方の売り上げは落ちてきます。
軒先で商売をしている商人は、
「売り上げが良すぎて手狭になってきたから店の中の空間も貸してくれ」
と頼んできます。
売り上げが落ちてしまった店の主人は仕方なく了承します。
そんなことを繰り返しているうちに、後から来た商人に店ごと奪われてしまいましたとさ。
答: (2)
No.15 / 四字熟語
問題文略
(1)が完璧に説明してるやん。
サンシャイン池崎さんが「空前絶後のぉ!」とか言ってたような気がするけど、こういう意味でっせ。
答: (1)
長かったなぁ。おつかれさん。
最後、適当で申し訳ない。笑
次は英語解説しよかな。
ほな!
P.S.
解説しました↓